爆発
爆発(ばくはつ)とは、急激な熱エネルギーの放出によって、気体の温度と圧力が上昇することで起こる爆音を伴う燃焼のことです。
また、炎の伝播速度が音速に達しない爆発のことを爆燃(ばくねん)といい、炎の伝播速度が音速を超える爆発のことを爆轟(ばくごう)といいます。
爆発が起きるためには、幾つかの条件があります。通常は燃えにくいものでも、条件さえそろってしまえば、爆発が起きます。
具体的な例を見て行きましょう。
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粉塵爆発
粉塵爆発(ふんじんばくはつ)とは、可燃物が微粉末の状態で空気中に浮遊しているとき、着火して爆発する現象のことです。(参考:燃焼の難易)
微粉末となると空気(酸素)との接触面積が増えるため爆発しやすくなります。
普通の状態では、燃えにくい鉄粉(や小麦粉でさえも!)も飛散させ、着火すると爆発する危険性があります。実は、小麦粉を指定可燃物に指定している自治体もあります。
その他、コーンスターチやコピー機のトナーの粉などでも爆発の可能性があります。
粉塵爆発というと炭鉱で石炭の粉が舞うことで起こる炭鉱事故を思い浮かべる人も多いかと思います。日本で初の炭塵爆発事故が1899年に豊国炭鉱で起きています。
また、身近な例としては、2015年に音楽イベントで使われるカラーパウダーによる事故が台湾で起きています。
粉塵爆発の可能性がある危険物
すべて第2類危険物の物品です。
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可燃性蒸気の爆発
第4類危険物(引火性液体)等の液体から発生した可燃性蒸気の濃度が燃焼範囲(爆発範囲)内にあるとき、点火源を与えると爆発します。
気体の爆発
水素ガスやアセチレンガスといった可燃性気体の燃焼速度は速く、爆発の危険性があります。
火薬の爆発
消防法で危険物として指定されている物品で火薬として使用されているものがあり、爆発の危険性があります。
第1類危険物(酸化性固体)
- 硝酸カリウム(黒色火薬の原料)
第2類危険物(可燃性固体)
- 硫黄(黒色火薬の原料)
黒色火薬とは
可燃物として硫黄と木炭粉末を、酸化剤として硝酸カリウムを混ぜた火薬。
第5類危険物(自己反応性物質)
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