図解でわかる危険物取扱者講座

危険物判定試験 - 危険物かどうかの確認方法

不明な物質は危険物判定試験で確認しよう。

前ページまでで消防法における危険物定義分類について勉強してきました。

しかし、危険物かどうか不明な物質があった場合は、どの様にして判断すればいいのでしょうか。今回は、その方法について確認していきましょう。

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3つの条件

消防法上の危険物に該当するかどうかは3つの条件によって判断されます。

  • 消防法別表第一に品名がある。
  • 消防法別表第一に記載されている性状を有する。
  • 判定試験で、危険物の性状を示す。

3つの条件を上から順に確認して判断します。

つまり、「消防法に品名が記載されているか」、そうでなければ「危険物の性状を有しているか」、そうでなければ「判定試験で危険物としての性状を示すか」を基準にして確認していきます。

危険物判定試験のフロー

上のフローの様に、順に確認して1つでも当てはまれば「危険物」、すべて当てはまらなければ「非危険物」となります。

危険物判定試験

危険物には、6つの種類がありましたね。それぞれの判定方法を確認していきましょう。

第1類危険物(酸化性固体)

第1類危険物(酸化性固体)

酸化性固体は、加熱や衝撃によって酸素を放出して燃焼を助長させる性質を持っています。

酸化力(燃焼試験)と衝撃に対する敏感性(落球式打撃感度試験・鉄管試験)から判断します。

燃焼試験

物品と木粉の混合物燃焼時間を標準物質と比較して判定します。

落球式打撃感度試験

物品と赤りんの混合物に鋼球を落下させ、爆発率により判定します。

鉄管試験

物品とセルロース粉の混合物爆発による鉄管の破裂具合により判定します。

第2類危険物(可燃性固体)

第2類危険物(可燃性固体)

可燃性固体は、着火・引火しやすい性質を持っています。

着火の危険性(小ガス炎着火試験)と引火の危険性(引火点測定試験)から判断します。

小ガス炎着火試験

炎で着火し、燃焼が続くかで判定します。

引火点測定試験

引火点を測定して判定します。

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第3類危険物(自然発火性物質及び禁水性物質)

第3類危険物(自然発火性物質及び禁水性物質)

自然発火性物質は、空気中で自然発火しやすい性質を持っています。また、禁水性物質は、水に触れると発火したり可燃性ガスを発生する性質があります。

空気中での発火の危険性(自然発火性試験)と水との接触による発火もしくは可燃性ガス発生の危険性(水との反応性試験)から判断します。

自然発火性試験

ろ紙上で、物品が発火するかで判定します。

水との反応性試験

純水で湿らしたろ紙上で、物品が発火または着火するかで判定します。または、純水中で発生する可燃性ガスの発生量で判定します。

第4類危険物(引火性液体)

第4類危険物(引火性液体)

引火性液体は、引火しやすい性質を持っています。

引火の危険性(引火点測定試験)から判断します。

引火点測定試験

引火点を測定して判定します。

第5類危険物(自己反応性物質)

第5類危険物(自己反応性物質)

自己反応性物質は、加水分解により低温で熱を発生し、爆発的に反応する性質を持ています。

爆発の危険性(熱分析試験)と加水分解の激しさ(圧力容器試験)から判断します。

熱分析試験

物品の発熱開始温度と発熱量から判定します。

圧力容器試験

物品を破裂板を付けた圧力容器中で加熱し破裂するかで判定します。

第6類危険物(酸化性固体)

第6類危険物(酸化性固体)

酸化性液体は、酸素を放出して燃焼を助長させる性質を持っています。

酸化力(燃焼試験)から判断します。

燃焼試験

物品と木粉の混合物の燃焼時間を標準物質と比較して判定します。

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