過塩素酸
過塩素酸(かえんそさん)は、非常に強い酸化力をもつ酸です。不安定な物質で分解生成物が触媒となって爆発的に分解することがありますので、変色している場合は、廃棄するようにします。
用途としては、金属分析の前処理で有機物分解が挙げられます。(爆発の可能性のある危険な処理です。)
甲種を受ける方は、過塩素酸の塩である過塩素酸塩類(第1類危険物に指定)についても確認してみて下さい。
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過塩素酸 HClO4
特徴
- 無色の発煙性液体である。
- 刺激臭がある。
- 蒸気は皮膚、眼、気道に対して著しい腐食性を示す。
- 強酸化性である。
- 次第に分解し黄変し、爆発的分解を起こす。
- 有機物と混合すると発火、爆発する。
- 水中に滴下すると、音を発して、発熱する。
- イオン化傾向の小さい銀や銅とも激しく反応する。
- 加熱すると、塩化水素ガス(有毒)を生成する。
- 皮膚を腐食する。
火災予防の方法
- ガラス製の容器に保管する。(金属の容器とは反応してしまう。)
- 汚損、変色した場合は廃棄する。
- 漏れだした場合、消石灰で中和し、大量の水で流す。
消火の方法
- 注水による冷却消火を行う。
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