過酸化水素
過酸化水素(かさんかすいそ)は、水溶液の形で医療用消毒剤や漂白剤などとして使用されています。略称で過水(かすい)とも呼ばれます。
3%の濃度の水溶液は、オキシドールやオキシフルという商品名で殺菌剤として利用されています。また、分解して生成する水と酸素は無害で環境に優しいため、工業分野での利用も拡大しています。
ただし、高濃度の水溶液は、皮膚に火傷を生じさせ、分解反応によって爆発を起こす可能性もあり非常に危険です。
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過酸化水素 H2O2
特徴
- 無色の液体である。
- 粘性がある。
- 水に溶けやすい。(弱酸性を示す。)
- 刺激臭がある。
- 酸化剤である。(より強い酸化剤に対しては還元剤として働く。)
- 日光や熱により、酸素と水を生成する。
- 不安定であり、濃度50%のとき常温で酸素と水に分解する。また、爆発の危険性もある。分解防止の為、安定剤としてりん酸、尿酸、アセトアニリドなどが用いられる。
- 高濃度の場合、皮膚に触れると火傷を起こす。
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火災予防の方法
- 直射日光を避ける。
- 密栓せず、通気穴を確保した栓を用いる。
- 冷暗所に保管する。
消火の方法
- 注水による冷却消火を行う。
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