図解でわかる危険物取扱者講座

アルコール類

アルコール類

消防法では、アルコール類は1分子中に炭素原子が1~3個までの飽和一価アルコールが指定されています。また、変性アルコールを含みます。しかし、アルコールの含有量が60%未満の水溶液は除きます。

消防法上のアルコール類の定義

ここで用語の説明をしておきましょう。「飽和」とは、「単結合のみ」という意味を、そして「一価」とは、「ヒドロキシル基-OHが1個」であることを意味します。

また、変性アルコールとは、飲用できないように変性剤を入れたエタノールのことです。変性剤には、メタノールアセトアルデヒドが使用されます。

高校、大学の化学の授業でアルコール類を学習した方は、学術上の定義と消防法の定義が若干、異なっていると思いますので、注意してください。

メタノールが出題されることが多いので、まずはメタノールの特徴を覚え、他の物品については、メタノールとの違いを覚えていくといいでしょう。

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それぞれの物品の特徴、火災予防の方法、消火の方法は次のようになります。

メチルアルコール(メタノール) CH3OH

メチルアルコール(メタノール)

アルコールランプなどの燃料や他の化学物質を生成させるための原料として用いられます。

近年では燃料電池の水素供給源として注目されています。また、毒性があり安価なメタノール混入酒による事故は世界でも度々、報告されています。

特徴

  • 引火点がアルコール類の中で最も低い。(11℃)
  • 沸点がアルコール類の中で最も低い。(65℃)
  • 蒸気比重が第4類危険物の中で最も小さい。(1.11)
  • 毒性がある。(失明、ひどい場合は死亡する。)
  • 特有の芳香がある。
  • 水より軽い。(液比重が1より小さい。)
  • 水によく溶ける。(水溶性)
  • 炎の色が淡く(淡青白色)、見えにくい。

メチルアルコールの燃焼

火災予防の方法

  • 蒸気を溜めないように、通風換気をよくする。

消火の方法

  • 耐アルコール泡、二酸化炭素、粉末、ハロゲン化物による窒息消火

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エチルアルコール(エタノール) C2H5OH

エチルアルコール(エタノール)

酒類の主成分です。消毒剤や燃料、有機合成原料などとしても用いられています。

特徴

  • 引火点が低い。(13℃)
  • 沸点が低い。(78℃)
  • 特有の芳香がある。
  • 麻酔性がある。
  • 水より軽い。(液比重が1より小さい。)
  • 水によく溶ける。(水溶性)
  • 酒類の主成分である。
  • 炎の色が淡く(淡青白色)、見えにくい。

エチルアルコールの燃焼

火災予防の方法

  • 蒸気を溜めないように、通風換気をよくする。

消火の方法

  • 耐アルコール泡、二酸化炭素、粉末による窒息消火

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n-プロピルアルコール(1-プロパノール) C3H7OH

ノルマルプロピルアルコール(1-プロパノール)

nは「ノルマル」と読み、「直鎖(ちょくさ)」すなわち、枝分かれしていないことを意味します。下のイソプロピルアルコールと見比べてみて下さい。

特徴

  • 引火点が低い。(23℃)
  • 特有の芳香がある。
  • 水より軽い。(液比重が1より小さい。)
  • 水に溶ける。(水溶性)

火災予防の方法

  • 蒸気を溜めないように、通風換気をよくする。

消火の方法

  • 耐アルコール泡、二酸化炭素、粉末による窒息消火

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イソプロピルアルコール(2-プロパノール) (CH3)2CHOH

イソプロピルアルコール(2-プロパノール)

名称の「イソ」は枝分かれしていることを表しています。有機溶剤や消毒剤、水抜き剤などとして用いられています。

特徴

  • 引火点が低い。(15℃)
  • 特有の芳香がある。
  • 水より軽い。(液比重が1より小さい。)
  • 水に溶ける。(水溶性)

火災予防の方法

  • 蒸気を溜めないように、通風換気をよくする。

消火の方法

  • 耐アルコール泡、二酸化炭素、粉末による窒息消火

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