亜塩素酸塩類
亜塩素酸塩類(あえんそさんえんるい)とは、亜塩素酸(HClO2)の水素を金属や他の陽イオンで置換した化合物のことです。
化学式ではMClO2(Mは金属または他の陽イオン)と表すことができます。
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代表的な物品として亜塩素酸ナトリウムの特徴、火災予防の方法、消火の方法を見ていきましょう。
亜塩素酸ナトリウム(亜塩素酸ソーダ) NaClO2
ナトリウムの亜塩素酸塩(亜塩素酸のナトリウム塩)です。
亜塩素酸ソーダともいいます。
漂白剤や殺菌剤として食品添加物に使用されています。また、有機合成において酸化剤として用いられています。
特徴
- 無色の結晶性粉末である。
- 水に溶ける。
- 吸湿性がある。
- 加熱すると分解し、塩素酸ナトリウムと塩化ナトリウムを生成する。そして、約360℃で酸素を発生する。
- 直射日光や紫外線による分解や強酸との反応により、有毒な二酸化塩素(ClO2)ガスを発生する。またClO2が高濃度になると爆発の危険性がある。
- 刺激臭がある。(発生した二酸化塩素(ClO2)によるもの)
- 鉄や銅を腐食する。
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火災予防の方法
- 加熱、衝撃、摩擦を避ける。
- 直射日光をさける。
- 換気に注意する。
- 酸との接触を避ける。
消火の方法
- 注水による冷却消火を行う。
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