図解でわかる危険物取扱者講座

赤りん

赤りん

ここでは、赤りん(せき りん)について学びます。甲種危険物取扱者試験を受ける方は、同素体黄りん(第3類危険物)と混同しないように注意しましょう。

赤りんはマッチの原料でもあります。

ちなみに、赤りんは黄りんと比べ安定しており、マッチ(赤りんマッチ)の側薬(マッチ箱の側面の赤茶色い部分)や医薬品、農薬の原料としても使用されます。

赤りんは黄りんより安定している。

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特徴、火災予防の方法、消火の方法は次のようになります。

赤りん P

特徴

  • 赤褐色(せっかっしょく)の粉末である。

赤りんは、赤褐色の粉末です。

  • 発火点260℃である。
  • 水より重い。(液比重2.1~2.3)
  • 常圧(1気圧)で約400℃昇華する。
  • 粉じん爆発の危険性がある。
  • 燃焼すると、有毒五酸化りんが発生する。

赤りんは、燃焼すると五酸化りんを生成します。

五酸化りん P2O5は、五酸化二りん無水リン酸ともいいます。

赤りんと黄りんを混ぜると、自然発火の危険性があります。

赤りんは、黄りんから作られ、不良品には黄りんが含まれていることがあるので注意が必要です。

  • 酸化剤と混合すると、摩擦熱でも発火するようになる。

火災予防の方法

  • 火気を避ける。
  • 密栓して冷暗所に保存する。
  • 塩素酸塩との混合に注意する。

消火の方法

  • 水または強化液、泡による冷却消火を行う。

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