図解でわかる危険物取扱者講座

ヒドラジンの誘導体

ヒドラジンの誘導体

ヒドラジンの誘導体(ゆうどうたい)とは、ヒドラジン(NH2NH2)を元につくられた化合物のことです。

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代表として、硫酸ヒドラジンの特徴、火災予防の方法、消火の方法を見てみましょう。

硫酸ヒドラジン(硫酸ヒドラジニウム) NH2NH2・H2SO4

硫酸ヒドラジンは、ヒドラジンと硫酸の中和反応によって生じた塩です。

特徴

  • 白色の結晶である。
  • 冷水に溶けない。(温水には溶け、酸性を示す。)
  • アルコールに溶けない。
  • 強い還元剤である。
  • 融点以上に加熱すると、アンモニア二酸化硫黄硫化水素硫黄に分解する。
  • アルカリと接触すると、ヒドラジンを遊離する。
  • 皮膚、粘膜を刺激する。

火災予防の方法

  • 火気を避ける。
  • 直射日光を避ける。

直射日光を避ける!

  • 酸化剤、アルカリ、可燃物との接触を避ける。

消火の方法

  • 水による冷却消火を行う。保護メガネ、防護服、ゴム手袋、防じんマスクを着用する。

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