第5類危険物 - 自己反応性物質
乙5または甲種で出てくる危険物を確認しましょう。
第5類危険物として指定されている「自己反応性物質」とは、分子中に酸素を含有し、自己燃焼しやすい固体または液体の物質のことです
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第5類危険物は、燃焼の3要素のうち可燃物と酸素供給体の2つが共存している状態にあります。
したがって、点火源1つで火災や爆発を誘発する非常に危険性の高い物質です。
共通の特徴、火災予防の方法、消火の方法は次のようになります。
特徴
- 可燃性の固体または液体である。
- 分子内に酸素を含有しており自己燃焼する。
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火災予防の方法
- 火気・加熱・衝撃・摩擦を避ける。
- 引火性を有するものは、可燃性蒸気の滞留を防ぐため、換気を十分に行う。
- 冷暗所に貯蔵する。
- 貯蔵する場合は、最小限の量にする。
- 容器を密栓して貯蔵する。(メチルエチルケトンパーオキサイドは除く)
- 密栓すると分解が促進されるものについては通気性を確保する。(メチルエチルケトンパーオキサイド)
- 乾燥すると爆発の危険性が増すものは、乾燥状態を避けて保管する。(過酸化ベンゾイル、ピクリン酸)
消火の方法
アジ化ナトリウムとそれ以外で消火方法が異なります。
アジ化ナトリウム以外のとき
アジ化ナトリウムのとき
- 乾燥砂(かんそうすな)による窒息消火を行う。
火災の際に自然発火性・禁水性の金属ナトリウムが生じるため、水系の消火剤は使用できません。
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