図解でわかる危険物取扱者講座

ヒドロキシルアミン

ヒドロキシルアミンの構造式

水(H2O)とアンモニア(NH3)が一部を共有した構造の物質です。半導体の洗浄剤、農薬、ナイロンの原料などに使用されます。

2000年に起きた群馬県の化学工場の爆発事故がきっかけでヒドロキシルアミン塩類と共に危険物として指定されました。

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特徴、火災予防の方法、消火の方法を見てみましょう。

ヒドロキシルアミン NH2OH

特徴

純粋な固体の状態だと不安定で危険なため、安全性を高めるためヒドロキシルアミン50%水溶液として流通しています。

  • 白色の結晶である。
  • 水によく溶ける。
  • アルコールによく溶ける。
  • 潮解性がある。
  • 蒸気は、空気より重い。(蒸気比重1.1)
  • 蒸気は、眼や気道を強く刺激する。
  • 大量に吸引すると、血液の酸素吸引力低下により死の危険性がある。
  • 強い還元剤である。
  • 火気高温体に接触すると、爆発的に燃焼する。
  • 紫外線を照射すると爆発する。

火災予防の方法

  • 火気を避ける。
  • 密栓して冷暗所に保管する。
  • 乾燥した場所に保管する。

消火の方法

  • 水による冷却消火を行う。
    保護メガネ、防護服、ゴム手袋、防じんマスクを着用する。

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