図解でわかる危険物取扱者講座

地下タンク貯蔵所 - 危険物を地下に保管するには…

地下タンク貯蔵所

地下タンク貯蔵所とは、地盤面下にある貯蔵タンクで危険物を貯蔵、取り扱う施設のことです。

スポンサーリンク

次のような基準が設けられています。

構造の基準

タンク

  • 危険物の量を自動表示する装置を設置する。
  • タンクは、厚さ3.2mm以上の鋼板を用いる。

タンクの厚さは3.2mm以上

  • 錆止めの塗装をする。

さび止め塗装

  • タンクの頂部は、地盤面から0.6m以上下になるようにする。
  • 厚さ0.3m以上の鉄筋コンクリートのふたで覆うようにする。
  • タンク室の壁と床は厚さ0.3m以上のコンクリートとする。
  • タンクとタンク室の間には0.1m以上の間隔を保ち、乾燥砂を詰める。

地下タンク貯蔵所の構造

スポンサーリンク

設備の基準

漏えい検査管

  • タンクの周囲に漏えい検査管(危険物の漏れを検知する設備)を4つ以上設ける。

漏えい検査管は、4つ以上必要!

消火設備

第5種消火設備(小型消火器)を2個以上設置する。

通気管(つうきかん)

  • タンクに通気管を設ける。
  • 通気管は、地盤面から4m以上の高さとする。

通気管の高さは、4m以上。

ページのトップへ戻る

配管の基準

配管の材質

  • 強度のある材質を用いる。
  • 配管にかかる最大常用圧力の1.5倍以上の圧力の水圧実験を行い、漏えい等の異常がないこと。

地上に設置する場合

  • 地震、風圧、地盤沈下、温度変化による伸縮に対応するため、鉄筋コンクリート造などの支持物によって支える。

地下に埋設する場合

  • 配管の接合部分から漏えいしていないか、点検できるようにする。
  • 地盤にかかる重量が配管にかからないように保護する。

スポンサーリンク